PDW研究会(2022年12月8-9日) 会議模様詳細
電子情報通信学会Photonic Device Workshop(PDW) 2022が
機械振興会館・B2講堂にてハイブリッドで開催されました。参加者は対面で延べ200名以上の参加があり盛況な議論が行われました。

集合写真、撮影は川北博士(古河電工、左上)
<初日・12月8日>

藤田博士(浜松フォトニクス)の司会の元、LQE委員長の高原先生(大阪大学)が開会の挨拶を行いました。
午前中はチュートリアル講演1件の後、招待講演3件が行われ、午後はLQE奨励賞の表彰と講演、及びポスターセッションが行われました。

チュートリアル講演:”次世代高機能半導体レーザ光源”
-Toward less than 100 Hz, more than 100 GHz-
八坂 洋先生(東北大学)

招待講演:大容量伝送を実現するシリコンフォトニクス送受信技術と
光電子融合サーバボードへの実装
田中 有博士(富士通)

招待講演:シリコン光集積回路による新型ニューラルネットワーク光演算技術の開発
Cong Guangwei博士(産総研)

招待講演:導波路型光アイソレータの進展
庄司 雄哉先生(東京工業大学)
LQE奨励賞受賞式

高原LQE委員長(大阪大学)よりLQE奨励賞が 葛谷樹矢さん (豊橋技術科学大学)に授与されました。授賞題目は”貼り合わせ Si-on-quartz ウエハ上ひずみ増強 Ge 層を用いたフリースペース近赤外 pin 受光器”
<ポスターセッションとポスター表彰>
財団ではポスターセッションへの助成を行い、代表理事は挨拶と共に、優秀ポスター賞3件を表彰しました。
・誤差耐性に優れる任意光ユニタリ変換回路の実証
田之村亮汰さん(東京大学)
・位相整合手法によるメタサーフェスストークスベクトル受信器の
高効率化
相馬 豪さん(東京大学)
・バルク Si 上への光集積に向けた SiGe 光導波路
佐藤 真希斗さん(豊橋技術科学大学)
<松井康浩博士(Ⅱ-Ⅵ inc)追悼>
11月に残念ながら急逝された松井康浩博士(Ⅱ-Ⅵ inc)の追悼のため
交友関係が深かった松尾博士(NTT)がポスター展示を行いました。
ご冥福をお祈りいたします。
田中博士、西山先生、松尾博士
<意見交換会>
機械振興会館のクラブルームにて意見交換会が行われました。
橋本OPE委員長(NTT)の開会挨拶
西村LQE副委員長(KDDI)の閉会挨拶
<2日目・12月9日>
2日目は各デバイスごとに対戦形式で招待講演とその後のパネルディスカッションが行われ、お互いに自分のデバイスの優位点や相手のデバイスの弱点などを指摘し合うなど白熱した議論が行われました。
★ディスカッション1: 半導体レーザ 端面発光 vs 面発光
光ファイバ通信用端面発光直接変調半導体レーザの開発動向
中原 宏治博士(日本ルメンタム)
1.3 μm 帯 InP 系フォトニック結晶レーザの高出力化
青木 健志博士(住友電気工業)
CPO 外部光源用 8 チャンネル CWDM TOSA
澤村 壮嗣博士(古河電気工業)
端面発光量子カスケードレーザの高性能動作と展開
藤田 和上博士(浜松ホトニクス)
フォトニック結晶を用いた面発光型量子カスケードレーザ
斎藤 真司博士(東芝)
パネルディスカッション 司会は瀬川博士(NTT)と望月博士(三菱電機)
★ディスカッション2: PD 導波路型 vs 面入射型
面入射型高速光検出器の研究開発
-集積 2 次元アレー受光素子の開発-
梅沢 俊匡博士(情報通信研究機構・NICT)
導波路型高速受光素子の研究開発
-バットジョイント構造による高速・高受光感度の両立-
沖本 拓也博士(住友電工)
パネルディスカッション
司会は八木博士(住友電工)と望月博士(三菱電機)
★ディスカッションセッション3:
InP 変調器 vs ポリマー変調器 vs 薄膜 LN 変調器
InP 系超高速変調器の研究 小木曽 義弘博士(NTT)
高性能 Si フォトニクスデバイスおよび
電気光学ポリマーハイブリッド光変調器
藤方 潤一先生(徳島大学)
薄膜 LN (LiNbO3)技術による光変調器の高速化および高集積化
牧野 俊太郎博士(富士通オプティカルコンポーネンツ)
パネルディスカッション
司会は 田中信介博士(富士通) / 種村先生(東京大学)
閉会はPICSの松尾委員長(NTT)より行われました。
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